十三人の刺客画像

   
十三人の刺客画像
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ひどい映画でした。
自分はブログを書くために、役名を出来る限り覚えようとします。
しかし、そんな自分がこの作品は終わった段階で主人公の役名も覚えていない。
没個性の登場人物と、どこかで観たような殺陣、そして怒りよりも嫌悪しかないグロイだけの描写。
特に最後のグロイ描写に関しては酷いものでした。

例えば本記事を描いている日は日曜洋画劇場で「バイオハザードⅢ」が放映されていました。
バイオハザードもグロいシーンがあります。
しかし、この映画はその「グロさ」に理由があります。
必要悪と言う表現が合うと思います。

自分が、本作品に置いてのグロさとは殺陣のシーンを指しているのではありません。
むしろ戦闘シーンにおける流血などに関してはむしろ薄いとすら思えました。
自分がいうグロさとは序盤の「なぜ将軍の弟を殺すのか」という部分で表現されたところです。

以下、ネタバレを含みます。

本作の重要な役割として(動機付けとして)両手両足を切り取られた女性が出てきます。
稲垣吾郎演じるところの将軍の弟、松平 斉韶(まつだいら なりつぐ)の暴挙の末です。
その女性ですが、役所広司演じる島田新左衛門の前にその着物を取られ、裸を晒されます。

このシーン、裸である必要があったのでしょうか。
想像してみてください。両手両足を切り取られた女性が苦悶の表情を浮かべている中、着物を剥ぎ取られる様を。


血も流れていません。
皮膚も腐っていません。
ですが、このシーンに対する生理的嫌悪感は凄まじいものでした。
観た人にしかわからないですが、自分は生きている人間なら誰でも感じる嫌悪感に感じました。
あの表現以外に手段はなかったのでしょうか。
監督のセンスを疑わざるをえません。

そして、問題の殺陣です。
宿場町を買取り、罠を仕掛けて要塞にして、大勢に少数で立ち向かうというのが本作の大きな見どころであるはずです。
しかし、本作品の戦闘シーンは確かに罠をしかけ、利用したりもしましが、殆どが剣劇で構成されています。
ですが、その剣劇には本作独自の要素はなにもありません。
途中、多く刀を準備したシーンがあります。これは日本刀という武器が人を一度切ってしまえば油で役に立たなくなるという事実を考えた監督なりの「リアル」なのかもしれません。
ですが、これには大きな疑問が残ります。
これだけの刀を差しておく、準備している時間があるのならば、爆薬をもっと仕掛けるべきでしょう。
他にも、130人になったと言った後からの敵の多さななど、全てに疑問点が多々有ります。

中途半端な独りよがりの「リアル」。
本作にはこんな表現が非常にあっていると思います。
観に行く価値がないどころか、観たあとでは不快感しか残らないと自分は思います。

どうしても良いところを一つあげるとするならば、稲垣吾郎氏の演技であると思います。
稲垣氏はいうまでもなく日本を代表するアイドルグループSMAPの一員でこのような憎まれ役、殺され役は初めてだったのではないでしょうか。
にもかかわらず、この作品においてベストキャスティングは稲垣氏であると断言できます。
理論的で、かつ、無邪気な子供のような残忍さ。非常に上手に演じていたように自分には感じられます。

繰り返しになりますが、本作品は意味のない生理的嫌悪感を非常に強く感じる映画です。
もし、観に行く際は体調を整えて鑑賞しすることをお勧め致します。

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